
ファシリティドッグ

こんにちは、院長です。
皆さんは「ファシリティドッグ」をご存知でしょうか?
専門的なトレーニングを受けて、病院に常勤して子供たちの治療に寄り添うワンちゃんたちをいいます。
小児がんや重い病気の子供たちと家族が少しでも楽に治療に取り組めるよう、心の面からささえるプログラムです。
先日、ハンドラーの森田さんとアニーちゃんにお話を伺う機会があり、現状など聞いてまいりました。
森田さんは看護師さんで、ハワイで専門のトレーニングを受けておられます。
治療内容などから訪問する子供やコースを日々決めているそうです。
病室をまわるだけでなく採血や点滴、骨髄穿刺にも付き添います。
手術時には前室まで一緒にいたり、他にも書ききれないくらい・・

*先代のベイリーの活躍が書かれた本とアニーのぬいぐるみ
ただ、こんなにも素晴らしいお仕事をしているのに日本では殆ど知られてません。
アメリカでは1病院に4~5チームいることもあのに、日本ではこども医療センターを含め3つの病院にしかおりません。
原因の一つは維持の大変さがあります。
年間1頭につき600万円、初年度は1200万円かかります。
*人件費、犬の健康管理費など全て含めて
現在は寄付のみでギリギリ運営している状態です。
また、医療側の動物の理解の低さも問題のようです。
犬はインフルエンザ大丈夫なの?感染症は増えないの?など。
実際には問題ないのですが。
日本にはトレーニング施設や教育プログラムもなく、問題は山積みですが、
一人でも多く知ってもらうことが解決への一歩だと考えます。
もしご興味がありましたら病院に本を置いておりますので

ちなみにアニーちゃんのぬいぐるみは1体につき100円が活動費に寄付されます。
こども医療センター内のローソン、1体1400円で販売中です

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